朝日新聞 デビルズ記事
2010年12月04日の朝日新聞掲載記事
我らが大分ヒートデビルズは11月27、28日に別府市のビーコンプラザで大阪エヴェッサと対戦し連敗。通算成績は5勝9敗で、順位は西地区8位に後退した。西地区の上位チームとの苦しい戦いが続くなかでの連敗で、スターティーング5のメンバーも変更となった。
好調の佐藤博紀選手と佐藤公威選手、そして外国人はタージ・フィンガー選手がスタメンのメンバーとして出場。ディフェンスで粘り強く守ることで最少失点に抑え、ロースコアながらも接戦をモノにする戦いを強いられている。
大分は前半苦しい立ち上がりが多い。アウトサイドのスリーポイントシュートの精度の出来だけではなく、インサイドでも相手チームのフィジカルコンタクトをむき出しにした戦いを見る限り、身体面でも及ばないことを露呈し苦戦を余儀なくされている。外からのシュートが決まらず、点差を広げられるパターンが多いのが実情だ。
そんな中、奮闘している大分のビッグマンことセンタープレーヤーを紹介する。背番号6のロランド・ハウエル選手だ。サウスカロライナ大学卒の28歳で、身長206センチ、体重106キロ。バスケットボールをプレーし始めるきっかけは10歳の時にクラスで1番身長が高く、2人いる兄の影響からだった。
ちなみに、ロランド選手の家族もやはりすごい。お父さんの仕事はなんと米連邦捜査局(FBI)のエージェントで2歳上と6歳上の兄はプロバスケットボールプレーヤーで主にドイツリーグなどで活躍。ロランド選手自身も15~17歳には全米トップ10オールアメリカにも選出された逸材だ。
同じサウスカロライナ州出身でNBAのボストン・セルティックスに所属するケビン・ガーネット選手を尊敬し、同じくセルティックス所属のジャーメイン・オニール選手とは友人関係。イタリアで4年、スペインで2年プレーした経験豊富なセンタープレーヤーだ。
大分に来てからはチームメートの小原匡博選手に別府温泉を紹介してもらい温泉を堪能しているそうだ。デビルズのインサイド攻撃とリバウンドはロランド選手から目が離せない。
ところで、男子バスケットボール日本代表に朗報が。先日行われた、広州アジア大会で4位になり、アジアベスト4は1994年の広島大会以来、実に16年ぶり。2年に1度開催されるアジア選手権を含めても97年大会以来だった。
それほど、男子バスケットボール界は久しくメダル圏内から遠ざかっており、昨年のアジア選手権では過去最低の10位まで低迷した。それだけに、テレビで放送されたアジア大会の日本―韓国戦は田臥勇太選手やbjリーグ島根に所属する石崎巧選手の活躍などに思わず見入ってしまった。やはり代表戦は私の魂が燃える。bjリーグ代表として頑張った石崎選手にエールを送りたい。
我らがデビルズからも近い将来、代表選手が出られるよう見守っていきたい。次のホームでの試合は、12月11日(土)午後7時、12日(日)午後1時半に別府ビーコンプラザであります。現在、西地区2位のライジング福岡戦は九州ダービーになり、絶対負けられない1戦。皆様の力が必要です。ぜひアツイ応援を、そしてご来場をお待ちしております。(アリーナDJ)